猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

それを詩と呼ぶ

言語化できない声を

掬い上げて紡いでいる

 

(抱えた感情の癒しになるなら)

 

…高尚な思いはない

 

(抱えた思いの糧になるなら)

 

…背中すら押せない

 

それでも

言語化できない声を

掬い上げて紡いでいる

 

幾度もぶつかり

幾度も傷つき

幾度も間違え

幾度も迷う

 

伝わるものは伝わりすぎて

伝わらないものは忘れ去られ

やがて紡ぐ言葉を手放せば

そこに初めて言霊が生まれる

 

それを詩と呼ぶ