2019-03-21 空 童話詩 落ちるわけがないの ほら あんなに高くどこまでも広がっているでしょう せいぜい雨か雪か あるいは氷の粒が時々降りてくるだけで 空がごっそり剥がれ落ちるなんて あるわけないでしょう 落ちるわけがないの ほら 祈りや喜びや 冷え切った言霊が空からぶら下がっていても まだまだ耐えているでしょう 緋色の雨が降るなんて どこかの猫が話したからって 人には関係ないでしょう さあ莫迦な話はこれまでにして 早く学校に行きなさい 正しい人になれるように