猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

そんなに前ではないのに

宇宙が小さくなったわけではないのに

何もかも知ってるような気分になって

迷ったままでいようと決めたのは

そんなに前ではないのに

 

きみがいなくなったわけではないのに

何もかもわからないような気分になって

笑ったままでいられたらと泣いたのは

そんなに前ではないのに

 

あまりにも

“我こそは”と名乗りたがるか

“忘れた”という呟きがあふれているから

 

かみさまはどこかで見ているのだろうけれど

かみさまはもう何も言わないのだろうけれど

 

 

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