足元も枕も不安定で
巨大なハンモックに揺られている
そんな夢を見ているのだと
ぼんやり考えた
乾きの悪いトレーナーを
部屋干ししておいたのだが
いきなりドサリと落ちてきた
それで
揺れているのは現実だと
ようやく心身ともに目が醒める
ゆら〜りゆら〜りが数回程度で静かになり
しばらく寝床で身を固くしていたのだった
ほっとしたところに
黒猫の絵がパタン!と倒れて跳ね起きた
幸い
被害らしいものはなかったとは言え
そのあとは浅い眠りばかりで
胸の奥にまだ恐怖を抱えたまま
これを書いている