猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

深夜

足元も枕も不安定で

巨大なハンモックに揺られている

そんな夢を見ているのだと

ぼんやり考えた

 

乾きの悪いトレーナーを

部屋干ししておいたのだが

いきなりドサリと落ちてきた

それで

揺れているのは現実だと

ようやく心身ともに目が醒める

 

ゆら〜りゆら〜りが数回程度で静かになり

しばらく寝床で身を固くしていたのだった

ほっとしたところに

黒猫の絵がパタン!と倒れて跳ね起きた

 

幸い

被害らしいものはなかったとは言え

そのあとは浅い眠りばかりで

胸の奥にまだ恐怖を抱えたまま

これを書いている