世界は
意地悪なんだ
子どものさらさちゃんは
そう考えるようになりました
意地悪なことを言うお友達
意地悪なことを言う大人たち
意地悪なことを考えちゃう
さらさちゃん自身の頭の中
世界が意地悪だから
そんな風になるんだとしたら
とっても納得なんですけどっ
まだ
なあんにもわかっちゃいなかった
子どものさらさちゃんは
表面では子どもらしくにこにこしながら
時々心の中だけで
プンスカイライラしていたのでした
紙に書いては破り捨て
録音しては消去して
いくらかすっきりしたけれど
子どものさらさちゃんには
それが精いっぱい
どこかの誰かと比べられては
不器用な生き様だと責められる
例え幼くても
そんな風に育ったのです