猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

「さびしい」が佇んでいる

「さびしい」は「さびしい」でうめていくのだ

ものでも言葉でもなく

「さびしい」感覚そのものと向き合うだけでいい

 

自分が「さびしい」ことを知ること

「さびしい」の正体を知るより

「さびしい」に招待されるぐらいの

つもりでいればいい

 

「さびしい」は「さびしい」がすくいとるのだ

誰かに寄り添っても

誰かに見放されても

「さびしい」は「さびしい」が癒していく

 

「さびしい」は

ただそこに静かに佇んでいて

それ以上でもそれ以下でもないからだ

 

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