猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

美味しくなかったもののこと

美味しくなかったもののことは

すぐ忘れるくせに

嫌いになった人のことは

いつまでも忘れられない

 

ふたつ確保してひとつは凍らせて

味見してううん、と唸って

それきり忘れて年末にびっくりするんだ

人のことは

人だけは

そんなふうにいかないね

どこに凍らせてしまっておけばいいのだろう