ひめくりカレンダーを買った。
年末でも年始でもないのに、見上げた壁が白すぎて困るから。
半分は本当で、あとの半分は。
要するに、それまで使っていたひめくりカレンダーがいいかげんくたびれてきたという、ありきたりな理由である。
ひめくりと言っても、破っていくものではない。万年ひめくりと呼ばれ、いつからでも使える。
前に使っていたのも同じタイプのもので、数年同じ場所にかけていたのだ。
拭いても拭っても汚れが落ちず、紙もよれよれであったので、潮時であろうと新調することにした。
甚だ中途半端な季節に買った。
だから、安かった。
ユニークな表情の猫が描かれ、ひとことが添えられている。
生身の猫とは暮らせない(住宅事情とアレルギー事情による)が、住まいの至るところに猫がいる生活は幸せだ。