猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ミモザ〜トーザ・カロットの人々

ミモザを飾ると雨が降る

 

むかしむかし

ミケと一緒に暮らすおじいちゃんは

そう教えてくれた

 

風磨きのうさぎたちが

黄色の花にそれはそれは嬉しくなって

風どころか

雨雲までピカピカに磨きたてるから

 

別の花を飾るのか

どんなに朝のお天気が素晴らしくても

傘を持って出かけるか

自分でよく考えないといけないよ

 

ミモザを飾ると雨が降る

 

むかしむかし

ミケと一緒に暮らすおじいちゃんは

そう教えてくれた

 

まだ秘密の恋さえ知らなかった

幼いわたしに

 

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