2019-12-07 magazine 散文詩 突き出た女の両足が 逆さになっている 赤いマキシ 上半身は隠れ 笑みか叫びか恍惚か 唇は何を選びとっただろう 突き出た女の両足が 逆さになっている 黒いヒール 上半身は隠れ 強さか儚さか孤独か 瞳は何を選びとっただろう 突き出た女の両足が 空を貫いている 彩りのつま先 崩壊の予兆 時はもう流れない