猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

迷子のあたし

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となりにいるきみは

あたしが迷子になるくらい

遠くにいた

 

あたしは宇宙のまんなかから

逃れたくて

きみの手をぎゅーっとした

 

あたたかいくちびるに

どうしても届かない

きみの存在はいつだって

不確かなのだ

 

となりにいるきみは

あたしが迷子になるくらい

遠くにいた

 

あたしは涙の海から

助けてほしくて

きみの手をぎゅーっとした