猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

くらう

春は多分

去年よりずっと短くて

あなたを見つけるのは至難の業だ

 

出会ったら最後

喜びに震えながら

その黄色い体を引き裂くのだ

 

そうして次の春までの間

あなたはわたしを構成するものになり

わたしはまた渇望を繰り返す

 

待ち遠しい狂おしい

あなたを引き裂きたい