ぱち、ぱち、しゅわ。
悪戯ずきの悪友だろうか。
爽やかな音が相変わらず外からしている。
着替えてそっとドアを開け、びっくりしたはずみでほんの少し魔法が発動する。
「詩人さん寒いわよ〜」とぼやく声に、すみませんとあやまりつつ、ぱち、しゅわ、の正体を用心深く回収した。
雲色した猫のお皿に蜜柑をひとつ、詩人さんへ
ストローさしてゆっくり召し上がれ
飲み頃になったらしく、蜜柑の中が静かになってきた。
ゲンコツほどの大きさの蜜柑は、少々座りが悪い。
そこで盆か皿にのせる。
少し冷やしてもいいし、そのままでも喉に嬉しい。
アイスもゼリーもいいし、季節の果物もいい。
弱っている時には特に。
さて、片付けものにも気合が入りそうだ。
よいホリデーシーズンを。