猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

小箱

常々

“いまはいらない”

そんな感情を

さささと片づけておける小箱に

執着がつのる

 

あるとき小箱を外にぶちまけたものだから

2度と戻ることはなかった

 

箱にしまって忘れられれば

幸せが訪れる

まったくの思い込みではなかろうが

全き法則でもなく

 

厄介でも付き合いの長い自分と

厄介でも気のいい隣人らと

日々のため息を紡ぎながら

今日を束ねるのだ