猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

心を診る猫の医者-3

会ったことはないんだけどさ

羨ましくって

妬ましくって

こっそりわかんないように

黒い噂をあっちでもこっちでも流して

傷つけてやったら

どんなにかスーッとするだろうか

不幸のどん底に落ちちゃえばいいんだ

あんなやつ

 

そんなことばかり思って

夜中にニタニタしてる自分が

恐ろしくなって

息ができなくなったの

 

気がついたあなたは

とても幸せものです

 

それほんと?

 

ほんとですよ

遠い遠い小さな青い星には

“人を呪わば穴二つ”という

よく知られたことわざがあるといいます

 

自分の分まで

穴を掘らなくちゃいけなくなっちゃうのね

そっかぁ

先生ありがとう

それでも呪いたくなったら

どうしたらいいの?

 

これを

 

心を診る猫の医者は

小さな冊子を手渡してくれました

 

友人の毛糸屋が書いた旅日記です

眠れない夜にでも開くといい

 

そして

「お大事に」のかわりに

「にゃぁぁ」と

やさしく鳴きました

 

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