猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

きみの好きな季節とぼくの好きな季節

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きみの好きな季節と

ぼくの好きな季節は

いつまでたっても重ならなくて

ふたりはそれを

かなり楽しんでいた

 

きみの好きな天気と

ぼくの好きな天気は

いつまでたっても重ならなくて

ふたりはそれを

とても面白がっていた

 

きみの好きな人と

ぼくの好きな人は

いつからか同じでなくなり

ふたりはそれを

まるで気づかない顔で過ごした

 

きみの歩く道と

ぼくの歩く道は

ただの平行線に変わり

互いの心が見えなくなった