「アレルギーで咳がでちゃいます」
少なからずそんな体質を持ち合わせている
寒暖差
美味しくてピリリと辛い食べ物
埃っぽい場所
そういうものにあまり強くないのは
幼少の時分からだ
まだ「コロナ禍」という言葉が聞かれなかった頃
たまたま開いた地元企業のHPに
愛らしい動物たちが
マスクをしている缶バッジを目にした
折よく
価格ちょうどのポイントが
使い途もなく期限間近
友人に会うときにでも
バッグにつけてみようかと
缶バッジをひとつだけ購入した
満員電車の利用は
週に数回を数えるほど
こっそりファッションの一部にするのも
悪くない
だが
結局は「コロナ禍」は星中に蔓延し
もはや
その自己主張さえ不安を煽り
もしかしたら今は意味がないのでは
と
ささやかな悩みの沼に
溺れている