振り返って
よくよく過去を辿ってみれば
折々でときめきはあれど
風のようでも瞬きのようでもあり
心浮き立つこともあり
ひそやかな嫉み妬み嫌味を向けられることもあり
(鍵は万全ではなく
優しげな単語に潜む色が伝わるのは
いつの世も同じ)
ある程度懐具合を自由にできる年頃になれば
あれもこれもと
抱え込んでしまいがちだ
本当にいるもの
なんとなく手に入れたもの
あらららら
おろろろろ
流されて慌てふためき
自分だけはと
しまいこんだもの
過積載は今日も続いていく
心の奥から唇まであふれんばかりに