猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

過積載-3

振り返って

よくよく過去を辿ってみれば

折々でときめきはあれど

風のようでも瞬きのようでもあり

心浮き立つこともあり

ひそやかな嫉み妬み嫌味を向けられることもあり

(鍵は万全ではなく

優しげな単語に潜む色が伝わるのは

いつの世も同じ)

 

ある程度懐具合を自由にできる年頃になれば

あれもこれもと

抱え込んでしまいがちだ

 

本当にいるもの

なんとなく手に入れたもの

あらららら

おろろろろ

流されて慌てふためき

自分だけはと

しまいこんだもの

 

過積載は今日も続いていく

心の奥から唇まであふれんばかりに

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