猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

過積載-5

あなたは何を

その場所に積みすぎたのでしょう

 

希望

絶望

焦り

衝動

 

悲しみも怒りも

喜びも嬉しさも

積みすぎていると

感じたことはないでしょうか

 

はちきれんばかり

なんだかわからない

名前のつけられない感覚でいっぱいになってる

 

それでもいいのです

喜びも悲しみも涙で流れて

いずれは洗われる

いますぐというわけにはいかないけれど

 

待つ心を鍛える時期でも

あるのかと思います

 

食材のメモ

生活用品のメモ

とにかく片端から書き出して

繰り返し戸棚を確かめて

過不足ないかと気持ちが乱れるばかりで

1日が暮れていく

 

今は

そんなことに心を砕きすぎるのも

致し方ないでしょう

 

そう遠くはない未来に

あなたの荷物が今日より

軽くなっていることを

星のすみっこで祈っていますよ

 

実はわたしも

身動きとれないぐらい

その場所に詰め込みすぎていたことに

気づいたばかりなんです

 

 

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