猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

(だと夢想する愚かな群れ)

わたしたちが生きるのは

波紋の内側で(だと信じる愚かな群れ)

波紋の外側にはみ出さないように(だと夢想する愚かな群れ)

どこか冷淡にどこか必死に

漂うのだ世界を

 

わたしたちが朽ちるのは

波紋のひとつにもなれず(未来を呪って泣くものか)

波紋を起こす風にもなれず(過去を思って喚くのだ)

どこか冷淡にどこか必死に

漂うのだ世界を