猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

鍵付きダイアリー

朝でも夜でもない時刻

少しだけ凍えた心は

読み慣れた短編小説のようだ

 

そこに君がいないなどと

鍵付きダイアリーに綴ったところで

辛いだけだろうに

 

朝でも夜でもない時刻

少しだけ淀んだ体は

住み慣れた安アパートのようだ

 

いつか君に会いたいなどと

鍵付きダイアリーに打ち明けたところで

辛いだけだろうに

 

 

 

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K-factoryさんによるイラストACからのイラスト