猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

いつもの春と同じように

さらりとした五月晴れがやってきたら

とりだして

丁寧に広げて優しく洗おう

 

あちらの綻び

こちらの傷口

揉んだり伸ばしたり

丁寧に優しく洗おう

 

洗い終わったら

空に向けて乾かすのだ

 

さらりとした五月晴れがやってきたら

とりだして

丁寧に広げて優しく洗おう

 

痛みも悲しみもそのままに

心を洗濯するのだ

いつもの春と同じように