ふにゃふにゃの気配が
足元をくすぐる
足がつるよ〜と小さく文句を言っても
お構いなしだ
ややあって
小さな小さなエンジン音が
響いてきて
ふにゃふにゃの生き物は
ずっしりした重みを遠慮なしに
あずけてくるのだ
いつまでも、を願いたくなる
儚いものだ、と諌めたりもする
今が幸せなら、とも言い聞かせる
相手は
相手の時間は
こちらよりずっとずっとはやく短いのに
そんなことを思う
永久を見つけようと足掻き
その中にいるのかも、と夢想し
わがままな自分につきあっているうちに
こちらも眠気に包まれるのだ
朝になって
ふにゃふにゃの気配が近くにないことが
増えてきた
そうか
初夏が近いんだな