猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ふたり

じっと見上げて

ひょいっと膝にのる

安定がよくないので

たまに爪を立てれば

 

「ダメでしょ」

 

そんな甘い声が降ってくる

お互いぬくぬく安心する時間が

ゆるゆる流れていく

 

「もぉ〜痛いよ」

 

人らがするように

つい

前足をグーパーしてしまい

またもや

そんな甘い声が降ってくる

 

「今年も炬燵は…やめとくか」

 

甘い声の主がささやいた

永遠は信じないけど

ゆるゆるな時間の流れを

そう呼ぶのかもな

にゃぁん

 

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