猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ふたり

きみのために

沈黙を守ろう

もういっそのこと

心を閉じて

 

ぼくのために

沈黙を守ろう

もういっそのこと

唇ふさいで

 

月が落ちて

闇を裂いても

かなしくないのに

涙が静かに流れて

 

この感情の名を二人は知らない

彩りをまだ知らない

 

 

f:id:Sala-Y:20190710122506j:plain