生きている間は
そこに縛られ
それに従うしかなく
流れているのか
漂っているだけなのか
本質を見ることも計ることもできやしない
ただ概念が脈々と受け継がれているだけなのに
疑問にも思わず
我らは閉じ込められている
いや
そう思わされている
確かに
閉じ込められたままでは
気づくこともないのだろう
時間とは
人が決めただけのもの
それを声高に説いたところで
バスや電車や待ち人との
空間を共有できなかったと
いともたやすく
我らは不機嫌になるのである