猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

グッズという誘惑

何かのコミュニティに属しても、ドラマや映画に感銘を受けても、関連グッズにはそこまで興味をそそられない。

あ、いいな〜と惹かれる機会が減ってきた。我ながら安上がりにできている(そうではなくて)。

 

そんなある日、1本の映画が公開された。

折からの「禍」の影響をモロに受け、ようやくの初日であるらしい。筆者も劇場に足を運んだ。

 

体温を「ぴ」と計測され、場内のあちらこちらに消毒液のボトルが並ぶ。マスク必須なのも、数ヶ月前と変わらない。

変わったのは、ほぼ満席のシアター。どうやら、「1席あけ」の販売ではないようである。

 

映画は絵空事ではあるとは言え、奇妙な現実味を持って迫ってくる。

あのビルの向こうから得体のしれぬ何かが歩いてきたらどうしよう、などと妄想にとりつかれた(汗)。

 

作品のグッズは様々である。

ところが、商品化されてないものが一部あり、筆者が心奪われたのはまさにその「一部」。当てが外れた。パンフレットのみを買い求め、その日は帰宅した。

 

グッズと言っても各社から販売されており、劇場のみで完結しているわけではない。服飾から立体モノまで多岐に渡る。夏にも新しい商品が出回るらしかった。

筆者も珍しく「記念にフィギュアのひとつでも」という思いが強くなった。

腕時計や特大のスタチューに、心が動く。が、(懐具合も含め)現実的な落とし所として、手のひらサイズのフィギュアを選んだ。

 

…やはり、安上がりにできているようだ。