猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ビターコーヒー

ひどく苦いコーヒーを啜りながら

愛情あふれた単語を探します

背中に投げつけるなら

少しはやわらかな響きがいいでしょう

 

ミルクの代わりにふたかけみかけ

カラカラ氷を入れるのです

血が冷えて頭が冷えて

少しは穏やかに座っていられるでしょう

 

空は青みの灰色で

あなたは朝から黙ったままで

冷めたビターコーヒーよりも

あたしは落ち着いていたのです