猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

バカだねと受け止めて

まだ

大晦日にいるわたしを

どうにかこうにか今日へ呼び戻す

何も起こらなかったあの日に

魂がとどまってしまいそうで

空っぽになった器を満たすべく

飲み食いし

そのたびに罪悪感を覚えて

また

大きすぎるため息になる

 

「大丈夫?」がこんなに無力で

「平気だよ」がこんなに説得力なくて

それでも祈っている罪深さを

誰かがバカだねと受け止めてくれる

 

肩代わりも痛みの共有もできないまま

それでも祈っている罪深さを

誰かがバカだねと受け止めてくれる