猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

あたしは今日もとりあえず

新しさが重い

お揃いが息苦しい

 

とは

口の端からこぼさぬよう

あたしは級友に

おはよ、と笑いかける

 

行儀よくだけじゃ苦しい

触れたそばから未来はこぼれ落ちてく

 

とは

口の端からこぼさぬよう

あたしは努めて陽気に

マスクに似合うメイクを

級友に教わっている

 

程よくでいいのに

みんな違っていいのに

 

とは

口の端からこぼさぬよう

あたしは今日もとりあえず

笑顔を浮かべて生きている

 

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