猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

呆れるくらい底なしだ

生まれることも

死ぬことも、忘れている

ネコもどきたちはそんな命を持っている

 

欠片ほどの魔法すら

ままならない身としては

ふむ、そのくらいながらえたなら

自在に季節も操れるようになるだろうかと

夢を見る

(そして「寒いわよ」と苦笑いされる始末だ)

 

生まれることも

死ぬことも、忘れている

ネコもどきたちはそんな命を持っている

 

呆れるくらい羨ましい

呆れるくらい恐ろしい

呆れるくらい底なしだ