思えばこの星の住人全てが
いちねんせいだった
否応なく
構築と崩壊のロンドの中に
投げ込まれたのである
すなわち
噂に惑わされ忌み嫌う風潮がいっそう濃くなり
善意も悪意もひとり歩き
離れ離れになる命たち
それでも繋がろうとする命たち
「大丈夫」「平気」のボタンをかけ違えて
この星の住人は右へ左へおろおろうろうろ
だが
いちねんせいであるから
それは致し方なく
笑いごとも泣きごとも不安の色して
積もりに積もり
構築と崩壊のロンドは
止むことを知らない
考え抜いても悩み抜いても
時は風に煽られて止まらない
それでも
思いは
愛は
届いたろうか
蹴散らされることなく届いただろうか