拙作品の中に
空が落ちる星のお話があります
あなたはあり得ないと笑うでしょう
天井じゃないんだからと
確かに空はいつでもそこにあって
何気なく
祈りや哀しみを
時には憎しみを
投げつけることができる
委細構わず
空も生きている
ぶつけられれば
汚れたり傷がつきます
人らの目には見えないほどの
ひびが入るたびに
雨が降る
それはあなたもよく知っているはずです
ほら
さっきあなたが
美味しいと目を細めた
あのお茶の名前
空落ちの起こる年に収穫するので
その名が付いたんです
空をこすお茶
というネーミングでは
みんな気づいてしまいますからね
うふふ