猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

星こし茶-1

拙作品の中に

空が落ちる星のお話があります

あなたはあり得ないと笑うでしょう

天井じゃないんだからと

 

確かに空はいつでもそこにあって

何気なく

祈りや哀しみを

時には憎しみを

投げつけることができる

委細構わず

 

空も生きている

ぶつけられれば

汚れたり傷がつきます

人らの目には見えないほどの

ひびが入るたびに

雨が降る

それはあなたもよく知っているはずです

 

ほら

さっきあなたが

美味しいと目を細めた

あのお茶の名前

空落ちの起こる年に収穫するので

その名が付いたんです

 

空をこすお茶

というネーミングでは

みんな気づいてしまいますからね

うふふ