2020-10-15 満ち欠け 散文詩 月が欠ける 月さえも であるなら 心の満ち欠けは もっとやわらかく気まぐれだ あちら側の景色は眩しい こちら側の景色は仄暗い 光させば影生まれ やがては 何もかもとろりとろり 消え去っていく 傷も痛みも汚(けが)れも人も