猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

物差し

愛に偏れば

理知は消え去り

聡さに偏れば

愛は消え去る

 

愛を注ぐと

抱きしめられれば

冷たい記憶が

遠くに満ちた

 

冷静と情熱の物差しは

いつだって目分量だ

 

いつだって自分量だ

 

愛に偏れば

理知は消え去り

聡さに偏れば

愛は消え去る

 

愛を注ぐと

抱きしめられれば

記憶がほろ苦く

遠くに満ちた

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*イラスト:いとうのりこさん(フリー素材作品)