猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

存在とエンプティ

スマホに挿したままの

充電器が点滅して

エンプティを伝える

 

機械人形が黙りこむように

ことりとも聞こえない

午前3時

 

架空は確かに存在する

なぜならエンプティは

その中でしか生きられないからだ

 

きみがどう思おうと

架空は確かに存在する

エンプティを抱えながら

僕の中に横たわるのだ

 

スマホに挿したままの

充電器が点滅して

エンプティを伝える

 

まるで宇宙の消滅のように

くすりとも聞こえない

午前3時

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