猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

心を診る猫の医者-10

おはよう

今日はありがとう

雨もたまには心を洗ってくれるものです

あなたはどうしていましたか

春はもう

存在すら感じられなくなっているけれど

 

そうですか

晴雨兼用の傘を使うのが

お気に入りなのですね

あれはいい

人らにも猫らにも

ちょうど良い

 

どんな模様がそこに刻まれていても

指さしてやいのやいの

そんなことにはならないでしょう?

 

傘は誰にも必要なもの

あなたの心にもです

たまにはさしてみると

いろいろ発見がありますよ

 

びしょ濡れの女性が

心地よい肌触りのタオルを

使い終えると

雨はすっかり止んでいました

 

心を診る猫の医者は

「お大事に」のかわりに

ミイ〜と鳴きました

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