猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

警告灯

最初の点灯に気がついたのは

きみだったろうか

わたしだったろうか

 

「よくあること」

「そのうち消える」

「そうそう」

「差し迫ってるわけじゃなし」

 

見て見ぬふりはしなかったが

後回し案件のひとつ

 

ことが起こったのは

傍(はた)から見れば

ずいぶん急だったろう

 

仲睦まじいふたりが

前触れもなく…

そんな風に映っていたらしい

 

晩秋の夜

堂々巡りが始まる

 

最初の点灯に気がついたのは

きみだったろうか

わたしだったろうか

 

 

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acworksさんによるイラストACからのイラスト