猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

道化屋

あたたかな思い出ほど

圧縮してしまう癖があり

さてどうしたものかと

巡らせる

 

亀裂ひとつで

ぼぼん!と音高く

喚き散らしてしまうだろう

まあ滑稽だと褒めてもらえれば

これ幸い

 

苦しみ抜いた思い出ほど

濃縮してしまう癖があり

さてどうしたものかと

巡らせる

 

薄まるを知らず抱えるだけ抱え

混ぜれば濁るにまかせるか

 

それでもやはり

まあ滑稽だと笑ってもらえれば

これ幸い

 

 

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