猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

薄ピンクのトゲ

遠くで電子レンジが時を告げる

今朝も薄ピンクのトゲを

うまく抜けなくて

おはようの言葉が思い出せない

 

やかんも鍋もあふれるほどなのに

まだ薄ピンクのトゲを

うまく抜けなくて

愛の言葉が思い出せない

 

遠くで電子レンジが時を告げる

今朝も薄ピンクのトゲを

うまく抜けなくて

別れの言葉が言い出せない