2019-02-22 ゴム風船 散文詩 やがてくわえるのも飽きて すっかり小さくなってしまったから いっそのことかじりついてやろうかと 女は考えを巡らせる 夢は一瞬でも 熱は続くのなら しがみついてもっとねだればよかったのだ やがてくわえるのも嫌になって すっかり小さくなってしまったから いっそのこと切り刻んでやろうかと 女は考えを巡らせる 赤いゴム風船を軽く振りながら