猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

コーヒー

腹たちまぎれに

とびきり苦く淹れたはず

喉に甘く落ちるコーヒー

 

理不尽と諦めの狭間で揺れたのは

昨日や今日の話ではなく

それでも顔を突き合わせる苦痛に

耐性は磨かれる

 

腹たちまぎれに

とびきり苦く淹れたはず

胸に甘く落ちるコーヒー

 

きみと私の舌の上をころがっていく