猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

いつか並行世界で

いつか並行世界を生き抜いたあげく

微塵にされるのなら

猫の姿のかみさまがいい

 

もしも喰べられてしまうのなら

猫の姿のかみさまがいい

 

そんなことを口には出さず

老親の顔を盗み見ては

足元にじゃれる黒猫とこっそり結託するのです

 

“秘密だよ”と