みじん切りになった宇宙に
興味なんてないよと
最後の猫が告げた
だって
次の宇宙がもう生まれているのだから
いまさらどうにかしろったってねえ
最後の猫は
みじん切りの宇宙をつまんで
ぽいっと口にほおりこむ
うん
よく焼けている
猫舌の我々にはまだ熱いがね
詩人屋さんだなんて
呼ばれていた頃が懐かしいけれど
もう過ぎたこと
とっくのとっくに
みじん切りになった宇宙に
未練なんてないよと
最後の猫が告げた
だって
次の宇宙がもう生まれているのだから
いまさらどうにかしろったってねえ