猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

アマイアマイハチミツのように

きみが

困難の中にいて

苦しいと送ってきたメールを

あたしは開きもせずにゴミ箱に移動する

 

嫌いになった途端

アマイアマイハチミツのように

きみの不幸は姿を変えた

 

あたしにとっては

きみの近況なんて

どうでもいいことになってしまって

きみが不幸を味わえば味わうほど

アマイアマイハチミツのように舌がとろけた

 

懇願のようなタイトルのメールを

あたしは開きもせずにゴミ箱へ移動する

 

それがあたしの不幸せ

アマイアマイハチミツのように

心がとろけた