2018-09-13 ぬいぐるみ 童話詩 ぬいぐるみの猫が 詩人屋さんを見つめています 岬の毛糸屋さんを訪ねたとき 猫そっくりの店主がプレゼントしてくれたのです ピンク色で 目も鼻も口もないけれど いつも窓辺でやさしく 詩人屋さんを見まもっています ふくよかな言葉が見当たらない日 空が乱暴に降りしきる日 悲しい映画を観た日 いつも窓辺であたたかく 詩人屋さんを見つめています