猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

宣告

靴にむりやり自分を押し込み

偽りの涙と笑みで街を歩く

剥がれ落ちる空も心もそのままに

ただ

雨だけを思った


服にむりやりくるまれて

薄づきのシャドウとネイルで武装する

降りしきる空も心もそのままに

ただ

きみだけを思った


風にやさしくいだかれて

明日からの後悔を言い訳で隠す

流れ落ちる空も心もそのままに

ただ

白い顔のきみだけを思った