猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

雨と風

雨と風が

後悔という名の痛みを

削ぎ落としていくでしょう

だから

前を向いていなさい


なだらかになっていく波形を

見つめながら

その人はささやきました


それから6度も雨の季節が巡って

痛みは一枚ずつ

剥がれ落ちていきました


それでもたまに小さく疼くので

あたしは雨を待ちながら

雨を嫌いになっていくのです