猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

呼吸

吐き出した

まだふたりが同じ色を美しいと

信じていた日々を


吐き出した

まだふたりが同じ音を美しいと

信じていた時間を


吸い込んだ

まだ光でも闇でもない

名前のない日々を


吸い込んだ

もうふたりで描けない

音のない光景を