猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

ある親子

おやすみと言ったあと

決まって

「はい」

と頭をなでてくれる


たがいちがいに繋がれていた頃は

触れ合うことさえ

怖かったのに


またねと言ったあと

決まって

「はい」

と握手をした


すれ違いざまに会話するしか

なかった頃は

顔も見たくないと

思っていたのに


あなたも

わたしも

それでも

親子だったんだね

こんなに似てるよ

不器用な生き方が